森林火災
2019年11月から始まった悲しい日々。なかなか書けずにいた当時を今回記してみたいと思います。
綺麗な海、真っ青な空、その中で生き生きと暮らすオーストラリアの人々。
これこそオーストラリアの形容詞であり、最大の魅力だと思っています。
それが一転。
暑さ厳しくなる前からブッシュファイヤーは始まりました。雨が降らない年だったからでしょうか。
日毎に煙は酷くなり、毎日煙が少ない時間帯を選んで外出しなければいけない程です。シドニーの市街地ではマスクをつけて通勤する人が増えました。
オーストラリアはどんなに新しく立派な建物でも、気密性や排気、換気という点での脆弱さが目立ちます。
ゆえに窓の隙間、通気口など自分自身で出来る努力をしないと煙の臭いで目が覚めてしまいます。
数ヶ月間外が煙に覆われている環境がこんなに辛いものなのか。と本当に堪えました。
通常でしたら10月から観光の方もさらに増え、みな海で遊び、BBQをし、翌年2月まではオーストラリアの夏を満喫できる期間。
しかし2020年1月前半までの日々は青い空が広がったらラッキーな日。といった我慢我慢の日々でした。
下の画像は時間毎の空気の状態を表したものです。平常時は緑色で表示され、数値は15以下。
しかし大きな森が無いオペラハウスに近い位置もこの数値。
オペラハウスから1時間程のキャンベルタウンではさらに有り得ない数値が。
森林火災も空から見れば一点ずつの小さな煙。これが広がると街全体が覆われてしまうんですね。
次々と起こるオーストラリア各地の森林火災を勢い来る炎と熱風の中で戦い続けてくれたのはオーストラリアの消防士、予備軍そしてボランティアの方たち。
そしてアメリカ、カナダ、ニュージーランド、シンガポールの消防士、パイロットたち。
また様々な国からボランティアとして来てくれた方々のお陰で今の平和が取り戻せました。
2020年1月26日。大きな困難を乗り越えたオーストラリアンデーは規模を縮小しつつも、戦った全ての方への感謝の意を表したものとなりました。
野生動物の救助にあたった方々
焼け野原から息吹をあげた花たち