台北 おすすめ レストラン 圓苑 ・ 彭園
圓山大飯店: グランドホテル
台北のホテルと言えば必ず名前のあがるホテルですよね♪
春節の元旦は大陸からの旅行者の方で大変賑わっていました。
そして今回のご紹介は、こちらのホテル地上階に入るお店。
圓苑 : Yuan-Yuan
見晴らしの良い窓からは101タワーも。
春節の元旦2月5日のお昼開店直後の様子です。
このあと席は僅かでしたので、予約をおすすめ致します。
◾️HP
https://www.grand-hotel.org/JP/official/restaurant-detail.aspx?gh=TP&serno=3
◾️料理
杭州東坡肉: 杭州風豚肉の角煮 トンポーロー
宋代詩人の中でも1番優れた文豪と名高い
蘇軾: そしょく= 蘇東坡: そうとうば
から名付けられたお料理です。
口の中でほどける柔らかい豚肉の美味しさは歴史の中から生まれた味でした。
北宋の文学者、また書家であり、政治家の蘇軾とは、その昔、杭州にある西湖の水利工事を施し、地域の人々から大変感謝をされた人物。
感謝の品にと「豚」と「酒」を受け取った蘇軾は、その肉と酒を使って調理をしたトンポーローの原型となる 紅焼肉: ホンシャオロー を水利工事の寄付台帳に名が載る人々に振る舞いました。
この「東坡肉」トンポーローはこの出来事から生まれた料理と言われています。
ちなみに日本の長崎県 卓袱料理: しっぽくりょうり の1つである豚の角煮は、東坡煮:とうばに と名付けられています。
身近にゆかりがある料理があるものですね。
紅豆鬆糕: 小豆の蒸しカステラ
この綺麗な蒸しカステラは、中華民国(台湾)の指導者 蒋介石の妻 「 宋 美齢: Song Meiling 」がこのグランドホテル最初のゼネラルマネージャーに任命された姪を通し、「甘くて脂っこくない、柔らかい食感の食べ物」として作らせたのが由来となっています。
もち米粉、砂糖、赤と緑のパパイヤ、みじん切りにしたナツメ、小豆、小豆ペーストなどを材料にした蒸しケーキ。
日本で言えば、和菓子屋さんや道の駅で口にしたことがある素朴な美味しさです。
蒋介石亡き後、ニューヨークに移住した宋美齢の家の冷蔵庫には祖国の味としていつも用意されていたそうです。
「圓苑 」で頂くお料理はどれも丁寧に作られた、品の良い味のお料理ばかり。洗練されたサービスの中、優雅な時間を過ごすことが出来ます。
また日本人も体が喜ぶ優しい美味しさですので、台北旅行の最終日にこちらで頂いても満足されると思います。
白菜のベビーリーフあんかけ仕立て
ここで料理の紹介にあった 蘇軾: そしょく
に関する最近の話題をご紹介します。
まず、料理名の一部として使われている 「東坡 : とうば 」 とは、「 蘇軾 : そしょく 」 の本名とは別に使用する名前として用いられていた「蘇東坡: そうとうば 」から付けられています。
その「唐宋八大家」の1人と呼ばれる蘇軾の書は、台北の「故宮博物館」に所蔵されるくらい貴重なもの。
しかし近年まで 「木石図」: wood and rock は日本に流失していました。
関西在住の日本人所有者が鑑定士に持ち込んだ事から競売大手の Christie's: クリスティーズ 香港 の目に留まり、偶然見つかったこの作品は2018月8月30日、80年振りに公開されることに。
蘇軾の直筆によるものと認定されたこの作品は約4億香港ドル(約56億円)の値が付けられました。
続く11月。アジアのクリスティーズ 史上最高額の4億636万香港ドル(約62億7千万円、手数料込)で落札されたそうです。
中国のダヴィンチと言われた蘇軾の作品。良いものはいつの時代もその美しさで人々を魅了するものですね。
さて話は おすすめ レストラン 情報へと戻り、お次は台北の三重地区から。
三重地区はカジュアルな美味しさ揃うエリアと言われていますが、今回は General Tso' Chicken = 左宗棠鶏 : サソウトウドリ = ツォ将軍のチキン と呼ばれる料理のオリジナルレシピを作ったお店をご紹介致します。
彭園會館三重館 : Peng's Agora Garden
◾️HP
https://m.facebook.com/pengyuans/
※結婚式会場とレストラン会場あり。
オーダー時のご参考に。
https://www.pengyuan.com.tw/mobile/branch_dishes/2
◾️料理
右手に見える料理。これが General Tso' Chicken
日本人にも馴染みのあるチキンの甘辛ソース。
アメリカやカナダでチャイニーズフードを食べたら必ずメニューに入っている人気の味。日本の方も一度は食べたことがある味です。
実はこの味。このお店のシェフが元祖なんです。 2014年に公開されたドキュメンタリー映画
“ The Search for General Tso “ の撮影では、アメリカからこの味を探しにやって来ました。
写真右手がシェフの 彭長貴 :Peng Chang-kuei
出典:taiwannews.com.tw
この名物チキンの他も美味しいので、お店はいつも地元の方で一杯です。味はしっかり目ですので今日は中華!という日に是非。
大きく贅沢に入るフカヒレスープは、お好みで別皿のパクチーを入れて頂きます。
富貴雙方 :
金華ハムと揚げ湯葉のパリパリサンド
日本では鮑は歯ごたえも味わいますが、台湾で頂く鮑のお料理は本当に柔らかく調理されています。
ヒレ肉のステーキ中華仕立て
海老チリ
甘樹子午仔魚 :
台湾では焼き魚ではなく、蒸し魚料理が人気です。
タロイモの団子 と アーモンドのパイ
見た目はスイーツですが、2つとも味は塩気のある食べ物で驚きました。エビがアーモンドのパイの中には入っています!タロイモ団子も甘くありません。デザート=甘い とは限らないんですね♪
ツバメの巣のほんのり甘い冷製スープ
四季鮮水果
台湾もフルーツが美味しくて良い国ですよね。
フルーツと言えばこの旅で初めて食べたフルーツが美味し過ぎて、大好きになってしまいました♪
蓮霧: リャンウー
ベル型のこのフルーツ。洗ってこのまま頂きます。
食感は日本では食べたことの無い、スポンジのような細かなメッシュ状。軽くて柔らかい歯ごたえです。
梨のようなすっきりとした甘さがジュッと口に広がります。
フルーツ好きなら台湾に行ったら是非試して頂きたい果物です♪ここで、
タクシークイーンによるリャンウー購入1ポイントレッスン
ポイントは。
「果実の形が丸みがあるもの」を買うこと♪
全体の形が丸みがあるものは、リャンウーの原種で美味しいものです。
一方、品種改良により出来た見た目が綺麗な二等辺三角形に近い縦長タイプは甘くないそう。
夜市などでもリャンウーは観光地価格で販売されていますが、タクシークイーンが見たところ、尖った縦長タイプの方が多く見受けられました。
スーパーなどで是非宝探しのように楽しんで見つけてみて下さい♪
さて、次回は台北2泊3日の最後のご紹介です。台北で人気の日本料理店。お洒落なカフェなどをご紹介致します。