オーストラリアの首都 キャンベラ 前編
オーストラリアの中でも皆さんが旅行や仕事でいらっしゃる確率が高いのは、シドニー、メルボルン、ゴールドコースト、ケアンズ、パースかと思いますが、
今回のご紹介はオーストラリアの首都「キャンベラ」です。
Parliament House :オーストラリア連邦議会
地図でご覧いただいてお分かりの通り、シドニーとメルボルンの大体真ん中に位置します。
首都決定にあたり110年前の1908年にシドニーかメルボルンかの妥協案としてキャンベラに構えることとなりました。キャンベラは州ではなく、ACTというオーストラリア首都特別地域に位置付けられています。
キャンベラまでの3時間30分の道のりは、何も無いと言えばありませんが、オーストラリアらしい広々とした牧草地帯を眺めながらなかなか気持ちが良いものです。
途中ぜひ車を停めて頂きたいのが
Weereewaa Look Out
水は今はありませんが、Lake George:ジョージ湖という湖です。※Google Mapでは水色で描写
この土地は400万年前には熱帯雨林地帯。いわゆる普通の湖の姿でした。1820年段階で、広さ約156平方㎞、長さ30㎞、幅11㎞、満水時は深さ約7mの水深との資料が残っています。
今から55年前の1963年。ここで水上スキーを習った方もいて、1970年代初めは水で満たされていたことまで分かっています。謎は残るものの、降水量と蒸発のバランスで現在の姿になったとされています。
夕方にこの地に立ち寄り、オーストラリアならではの貴重なシーンを目にしました。
カンガルーの群れが列をなして、広大な大地を遠くの森に向かって移動しています。
カンガルーの一飛びはかなり高く、大きく前に進み、あっと言う間に長距離を移動していきます。
観察中感心をしたのが、遅れをとった仲間を待つ先頭グループの姿。野生の本能なんですね。
オーストラリアの2月は7時過ぎまで明るいので夕方に立ち寄れたら大地を飛ぶ小さな点を是非探してみてください。
ようやくキャンベラ市街地に到着した時の感覚はやはり同じ。近代都市から人が突然消えてしまったような虚無感と、どうしてこんなに人がいないんだろう。という不思議さ。
現在はキャンベラの街の中も大々的にトラムの線路工事が行われていました。人と交通量が少ないうちに作るのが得策ですね。
夕食はキャンベラで人気の和食店へ。
IORI 庵
店内はたくさんのお客様で賑わっています。
日本人定員さん、オーストラリアの店員さんともに着物で、シドニーでは味わえない、海外にある和食店は昔はこの雰囲気だったなぁ。と懐かしい気分にさせてくれるお店です。
どのお料理も美味しい!!
店内はオーストラリアの方と思われる方々が多く、このカリフォルニアロールも出来立ての天かすがサクサクとして丁寧な美味しさです。
お食事からたっぷり元気をもらった後は、散歩をしながら市街地を少し歩いてみようと外に出てみると、少し華やいだ雰囲気が街にありました。
何かやっているのかな?と歩いていくと、ちょうど2月16(金)、17(土)、18日(日)の3日間、国立多文化フェスティバルが開催されていました。
2018 NATIONAL MULTICULTURAL FESTIVAL
街の一部を会場として使い盛大に行われていました。
イタリア、スペイン、エジプト、オランダ、トルコ、アラブ、アフリカ、インド、ネパール、バリ、中国、日本と本当に多文化なフェスティバルです。
大変な賑わいです。何より驚くべきことは、お酒をどこでも飲めること。この開放感はオーストラリアではとても貴重な感覚です。
シドニーの他、フェスティバルなどの野外の飲酒は、必ず一角が囲いで区切られ、その中でのみ飲酒をするのが普通です。
しかしこのキャンベラのお祭りは、ドイツビールのお店が多数出展し、自由に買って、お祭りを見ながら自由に飲む。
警察も巡回していますが、安定した中の賑わいでとても楽しい雰囲気です。
食後のデザートに選んだのがギリシャの
LOUKOUMATHES(LOUKOUMADES):ルクマデス
揚げたてもっちりの軽い食感のシナモン味のドーナッツ。止まらない美味しさです。いつも思うのがギリシャの方々は丁寧で優しいですね。
リムジンを改造して作ったジェラート店!
エンターテイメントも本格的です。フィジー航空主催で、現地フィジーからミュージシャン、ダンサーを呼んで繰り広げられる舞台。雰囲気も迫力もやはり違います。最後はファイアーダンス。火を手で掴んで点火させたのには驚きです。
このNATIONAL MULTICULTURAL FESTIVALが開催される時にキャンベラにお出掛けすると楽しみが1つ増えオススメです。キャンベラの夜は本当に静かですからね。
次回はティドビンビラ自然保護区、パーラメントハウス、オーストラリア王立造幣局、ワイナリーをご紹介致します。